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[最新の10件]
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海鷹丸第36次航海(遠洋航海)正午位置報告 2月10日(金)
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正午位置: 31゜14.13S 160゜04.55E(タスマン海 ロードハウ島沖) 天候: 晴れ、 風: SSW 4.0 m/sec 波高: 1.8 m、 気温:24.7℃、水温:24.9℃ 針路:032° 速力: 9.0kt 船内時間:UTC+11h00m
風弱く、穏やかなタスマン海を航海中です。船舶は昨日の夕方、大型のヨット一隻に出会ったのみで、陸地もなく周囲に見えるのは水平線のみです。今日は久し振りに雲がほとんどなく晴れ渡って、絶好の天測日和となりました。今朝、ロードハウ島沖を通過し、ニューカレドニア沖へ到着まで、あと3日を切りました。
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2012年2月10日(金)
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海鷹丸第36次航海(遠洋航海)正午位置報告 2月9日(木)
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正午位置: 34゜32.31S 157゜05.41E(タスマン海) 天候: 晴れ、 風: SE 12.0 m/sec 、 波高: 2.4 m、 気温:22.0℃、水温:22.5℃ 針路:039° 速力: 10.8kt 船内時間:UTC+11h00m
海事英語実習を続けながら、今日もタスマン海を航走中です。南東の風が強くなり、船体はゆっくりローリングを始めましたが、順調な航海です。気温が上がり、船内は冷房に切り替わっています。天測実習も再開しましたので、学生達はヌーメアまで忙しい毎日です。
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2012年2月9日(木)
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海鷹丸第36次航海(遠洋航海)正午位置報告 2月8日(水)
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正午位置: 37゜31.69S 154゜06.93E(タスマン海) 天候: 曇り、 風: SSE 5.5 m/sec 、 波高: 1.7 m、 気温:21.4℃、水温:20.8℃ 針路:039° 速力: 9.5kt 船内時間:UTC+11h00m
穏やかになったタスマン海を順調に航海中です。今日まで北上を続けてきて、肌寒く感じていた外気も大分暖かくなってきましたが、昨日まで船の近くを飛んでいたアホウドリたちの姿が見られなくなり、船の周りが寂しくなりました。また、ホバートから新メンバーが乗船しましたので、昨日は午後から応急部署訓練(消火・退船)を実施しました。出港してから毎日が海事英語実習ですが、学生達は真剣に取り組んでいます
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2012年2月8日(水)
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海鷹丸第36次航海(遠洋航海)正午位置報告 2月7日(火)
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正午位置: 40゜24.57S 151゜08.56E(タスマン海 タスマニア島北東沖合) 天候: 晴れ、 風: W 6.0 m/sec 、 波高: 1.9 m、 気温:17.8℃、水温:19.9℃ 針路:039° 速力:10.7kt 船内時間:UTC+11h00m
現在、タスマニア島の北東沖合をニューカレドニア島へ向け航海中です。昨晩は北西の風が強く吹き、多少船体が波に叩かれましたが、朝には風が弱まり海上にうねりは残っていますが、タスマン海は大分静かになってきました。本日も海事英語実習が続けられていますが、航海ワッチにはホバートから乗船しているオーストラリア海事大学の学生が専攻科学生と一緒に入直しています。ブリッジでの仕事を教わったり聞いたり、お互いに英語でコミュニケーションを取りながら航海当直実習が行われています。
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2012年2月7日(火)
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海鷹丸第36次航海(遠洋航海)ホバート出港報告 2月6日(月)
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本日09時41分、パイロット2名が乗船し、09時56分ホバート港を出港しました。現在、タスマニア島の南東沿岸を航走中です。入港中は燃料・水の補給、食糧の積込み、塵芥の陸揚げを行い、2日目には午前中、豪日協会の皆さんが来船し、海鷹丸の船内見学を実施、午後からは協会主催のBBQパーティーに招待され、郊外の自然豊かな広場で催されました。学生たちにとってオーストラリアの人々との親善を深める良い機会になったと思います。また、南極海調査で昨年年末から1か月以上の長期にわたり乗船していた研究員29名は4日に無事、帰国の途に就きました。ホバートでは海事英語実習のため7名(教員4・学生3)が新たに乗船しました。本日から早速、英語実習が始まりましたが、次港のヌーメアまでは英語尽くしの実習航海となります。
正午位置: 43゜09.56S 147゜29.42E(タスマニア島 南東沿岸) 天候: 晴れ、 風: WNW 7.5 m/sec 、 波高: 0.7 m、 気温:16.4℃、水温:17.6℃ 針路:243° 速力:10.0kt 船内時間:UTC+11h00m
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2012年2月6日(月)
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ペンギンさん そこのけ そこのけ 海鷹丸が通る! 〜東京海洋大学 南極海観測日誌〜
私が初めて南極海の観測に出かけたのは今から9年前です。この間,海鷹丸は7回の航海を行い,私は6回参加しています。日本で,南極というと昭和基地を思い浮かべる人は多いでしょう。また,南極観測船「しらせ」を知っているひともいるでしょう。タロ,ジロの話も映画になりました。しかし,現実には日本南極地域観測隊の活動が今でも続いていることを知らない人もおり,まして東京海洋大学研究練習船「海鷹丸」が,これだけの頻度で南極海の観測を行っていることを知っている日本人はほとんどいないといって過言ではありません。
私は海鷹丸で南極海にはじめて来て,その極端に寒冷な環境に生息する魚類の研究に手を染めた当初,ふつうの研究者にはできない研究をしているという,満足感がありました。しかし,数回の観測に参加し様々な分野の研究者に出会っていくうちに,南極海の研究がひじょうに大切な意味をもっているにも関わらず,十分な研究・観測体制が日本にないことが不思議になってきました。もっと不思議なことには,海鷹丸を有する東京海洋大学にも満足な体制が整っているとは到底いえないことでした。とはいうものの,現場の研究者はまさに命がけで観測を行い,その成果を海外に向けて発信しつづけ,Umitaka Maruの名は,世界の研究者の間では徐々に知られるようになってきました。しかし,私はなぜか,この状況は不味いと思いました。今や国内の研究者のみならず,世界から海鷹丸の南極海での活動が注目され期待されるようになってきているのに,当の日本に,その「体制」が十分整っていないのです。海鷹丸は「専攻科教育」というもうひとつの大きな使命をもっており,さらに,南極以外の海域の観測も大きな意義があるわけですから,南極ばかり行くべき船ではありません。個人的には,専攻科教育と海洋観測航海は十分に両立できるものと確信していますが,ここでその議論はやめておきます。しかし,日本における南極海観測の現状や地球規模の極端な気候変化の問題を考えたとき,日本と海鷹丸の役割は大きいと言わざるを得ません。
その「体制」の基盤作りのための第一歩は,我々の活動を多くの国民に知ってもらうことだと思っています。海鷹丸の活動を知ってもらい,研究者が何を考え調べているのか,そして南極でいま起こっていることに興味を持ってもらうことが,体制整備の第一歩かもしれない,そのように考えるようになって来ました。私がこの観測日誌を書くことを思いついた背景には,そのような考えがありましたが,一日一回わずかな報告を読んでもらうだけで,上に述べたような崇高な目的が達成できるわけがありません。毎日毎日文章を書いた後,さらに何度も読み直し,書き換えて日本に送っていました。どうしたら一人でも多くのひとに興味を持ってもらえるか。海鷹丸を知ってもらい,日本から遠い南極海に興味を持ってもらえるのか。そんなことを私なりに考え,昨年成田を出国した日から,今日また成田に帰ってくるまで,一日も欠かさずしつこくつづってきました。ひとつの目標であった「南極観測のライブ感」(12月23日)は,とにかく毎日送ることが前提ではないかと思ったからです。
いったいどれくらいの方にこの拙文を読んでいただけたのかは知る由もありませんが,乗組員や研究者の家族が楽しみしてくださっているとの言葉を乗船中に聞き,書き続ける励みとしてきました。また,船内にも毎日掲示していたので,楽しみにしてくださっている人もいました。だとすれば,「崇高な目標」はともかくとして,これを書いた目的はある程度達成できたのではと勝手に思っています。成田エキスプレスからみる田園風景(写真)は寒々しいですが,外国から帰ってきたときいつも,私はこの風景をみて,帰国したこと,そしてその季節を確認します。
成田の気温は−1℃です。まるで南極にいるようです。私から送られてくる原稿を,長い間毎日,年末年始もなく,大学ホームページにアップしてくださった内田先生,そして読者の皆さま,観測の合間にこれを書くことを放置してくださった乗船研究者の皆さま,専攻科学生33名,海鷹丸の士官・乗組員のみなさん,URLを新聞と番組ホームページで紹介してくださった神奈川新聞の中馬さんとFMヨコハマの船橋さん,皆さま,お付き合いいただきありがとうございます。今後とも海鷹丸を,東京海洋大学をよろしくお願いします。では,また,どこかでお会いしましょう。
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2012年2月5日(日)
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ペンギンさん そこのけ そこのけ 海鷹丸が通る! 〜東京海洋大学 南極海観測日誌〜
今朝のホバートは,入港以来もっともよい天気です。08:30,代理店の用意したバスに乗り海鷹丸をあとにしました。船長をはじめ,皆さんありがとうございます。ホバートの方々にもお世話になりました。MERCURYやABCラジオもありがとう。飛行機でホバートを発ち,シドニーで10時間の乗り継ぎ待ちです。みな街へ出てのんびりしたのではないでしょうか。わたしも馴染みの店でビールのグラスを重ねました。ホバートでは,やることが盛りだくさんだったので,いろいろと振り返ることが十分にできませんでした。この日誌もそうです。なんで書き始めたのか,何を目指して,それはどの程度達成されたのか。そして,これからの南極観測はどうなっていくのか。そんなことを,呑みながら,話しながら考えていたら,気持よくなってきました。飛行機の中でまとめようと思います。たぶん。きっと。できるさ。その前に,もう半分だけ。
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2012年2月4日(土)
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2月3日 「MERCURY: February 3, 2012」
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ペンギンさん そこのけ そこのけ 海鷹丸が通る! 〜東京海洋大学 南極海観測日誌〜
海鷹丸はありがたいことに,すごく目立つ所に停泊させてもらっています。しかし,日本の船であり南極で調査をしてきたとみると,みな捕鯨船だと思って目鯨を立てるひともいることは事実です。そういう心配をするオージー(オーストラリア人のこと)のために,AADのホージーさん(2月1日号)が,地元紙マーキュリーの取材に答え,海鷹丸は“highly respected marine research vessel”で,過去にはオーストラリアやフランスの観測船とも共同観測を行っている,日本の船をそういう色眼鏡でみるのはフェアではない,と言ってくれています。ホバートのみなさんもこれで安心してくれましたか。だいたい大学の船でクジラ捕っていたら,それはそれですごいですよね。それにしても,マーキュリーが,こんなに美しい海鷹丸の写真を載せてくれるなんて,一応お礼を言いましょう。ありがとうマーキュリーさん。
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2012年2月3日(金)
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ペンギンさん そこのけ そこのけ 海鷹丸が通る! 〜東京海洋大学 南極海観測日誌〜
節分ですなあ。明日の朝,ホバート空港をQF1020便で発ち,シドニー経由で東京へ帰ります。到着は5日,44日ぶりの帰国です。この「ペンギンさん…」も今日の日誌を入れて,あと3回で終了です。今日が43回目なのですねえ。今日は,ホバートのCSIROという研究所からふたり海鷹丸の見学に来ました。CSIROで新しい調査船を作るので,海鷹丸の観測設備を参考にしたいということでした。お役に立てれば幸いです。大きさは海鷹丸(海鷹丸は93.0 m)よりちょっと大きい93.9 mだそうです。ちなみにいまCSIROで活躍しているSouthern Surveyorは40歳だそうです。すごいですねえ。
ホバートにはオーストラリア南極局(Australian Antarctic Division,AAD)という研究所があります。オーストラリアは南大洋を隔てたすぐ向こう側に南極があることから,日本よりもずっとずっと南極に対する関心や親しみが強いといえます。ホバートはとくにその傾向が強く,地元新聞には,南極でコウテイペンギンのひなの孵化が始まったというニュースが出たり,オーストラリアの観測基地の天気が掲載されたりします。AADはオーストラリアの南極研究の中心的な役をもっており,世界の南極研究をリードしている研究所のひとつです。また,ホバートは,オーストラリアやフランスの南極観測船(Aurora Austalis とL’Astrolabe)の基地にもなっています。初めて南極点に到達したアムンセンが,最初に帰ってきたのはこのホバートでした。アムンセンが泊ったホテルは今でも街の中心街にあります(写真)。他にもCSIROやタスマニア大学もあり,ここにも南極の研究をしている研究者・学生が大勢います。当然この街に,しばしば訪れたり,住んでいたりする日本人研究者も多くいます。ここは南極研究の聖地なのです。どうでしょう。この際,海鷹丸もホバートをもう一つの母港としてみては。
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2012年2月3日(金)
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ペンギンさん そこのけ そこのけ 海鷹丸が通る! 〜東京海洋大学 南極海観測日誌〜
きょうはBBQです。これは豪日協会(Australian Japan Society, AJS)が主催で,昨年に引き続いて行われました。AJSはオーストラリアと日本の交流のために様々な活動してくださっているオーストラリア人と日本人の団体です。2008年に私がホバートにしばらく滞在していたころ,海鷹丸はそれまでに数回ホバートに入港したことがありましたが,ホバートの人たちに海鷹丸のことはほとんど知られていませんでした。日本はオーストラリアとの間に,捕鯨に関する感情のもつれがあることはよくしられています。
しかし,それはそれとして,海鷹丸が,専攻科教育や南極海で起こっている環境変動を捉えようと観測活動を行っていることを,現地の日本人やオーストラリア人の皆さんにもっと知ってもらうことが必要です。そこで,AJSと私の個人的なつながりから,AJSの皆さんを招待し,海鷹丸が2010年にホバートに入港した際に,船の見学会を海鷹丸に開いていただいたのが,最初の交流でした。そのときの見学会の評判がとてもよく,翌年はAJS側から,見学会のあと,BBQに船の皆さんをご招待したいとの申し出があり,実現しました。
そして,2012年の今回も,AJSのメンバーや地元の日本人留学生など40人以上の方が見学会に参加してくださり,BBQには船から70名程度の参加がありました。名誉総領事のピーター・シェリーさんもいつも来てくださり,エプロンをして自らラムやビーフを調理してくれます。会場はWaterworks Reserveという美しい平和な公園です。この交流が,少しでも,豪日の感情のもつれをほどくきっかけになればよいと思っています。
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2012年2月2日(木)
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