Food Science and Technology:Voice of current students and Graduates

食品生産学科ならではの体験談を紹介します。

本学科でのさまざまな出会いや体験をきっかけに、多くの先輩が自分の道を見つけ歩んでいます。
学びの途上であるいは社会人としての視点から、それぞれの体験談を語ってもらいました。
キャンパスライフや将来の目標など、食品生産科学科ならではのエピソードを先輩の生の声でお伝えします。

大学院在学生の声

齋藤 俊樹
修士2年
食品加工学研究室
Q1)現在の研究テーマ
「ヨシキリザメからおいしいかまぼこを作る」という研究を行っています。同種のヒレはフカヒレとして高価に取引されていますが、魚肉自体はアンモニア臭いことからあまり活用されていません。
そこで、その有効利用法の1つとして「酢じめかまぼこ」に着目し、添加物がかまぼこのテクスチャに及ぼす影響や、製品工程中のタンパク質の性状変化、酵素活性などについて検討しています。
Q2)将来の進路
卒業後は、大和製罐株式会社(包装容器メーカー)に就職する予定です。
Q3)その他一言
大学院は授業が少ないため、勉強面はもちろんのこと生活面にも主体性が求められるようになります。それが大学院の大変なところであり、また面白いところでもあると思います。皆さんもその面白さを体験してみませんか。
新井 雄太
修士2年
食品保全化学研究室
Q1)現在の研究テーマ
脂質の酸化に関する研究をしております。一般的にDHAやEPAは酸化されやすいですが、マヨネーズや牛乳のような水層と油層で形成されるエマルション系では酸化されにくく、さらに抗酸化的に働くことが知られています。現在、このような酸化特性を明らかにするために、多くの条件を組み立て実験しております。
Q2)将来の進路
卒業後は、株式会社ロッテに研究職として就職する予定です。
Q3)その他一言
理系である最大の強みは、専門知識に長けていることではなく、実験を通して得られた論理的思考能力だと考えています。大学院に進学し毎日実験に取り組んだ経験は、今後の人生で何か問題に直面した際、論理的に考え行動し、解決する力に繋がると思います。
湯地 裕美
修士2年
食機能保全科学研究室
Q1)現在の研究テーマ
魚油は昔から機能性油脂といわれています。特にDHAやEPAと呼ばれる脂肪酸が有名ですが、これら脂肪酸の油脂中における結合位置によって機能が変わることが知られています。
しかし、DHAやEPAの結合位置を簡単に調べる方法は開発されていませんでした。私は、その分析方法を開発し、現在多くの魚油中におけるDHAおよびEPAの結合位置を明らかにしている最中です。
Q2)将来の進路
卒業後は、JT(日本たばこ産業)に就職する予定です。
Q3)その他一言
学部4年生のときに卒論研究に着手し、自分で考えて実験を組み立てるということに魅力を感じました。そこで、より深い専門の知識や技術を身につけたいと思い、大学院への進学を決めました。
渡邉 淳史
修士2年
食品冷凍学研究室
Q1) 現在の研究テーマ
凍結濃縮は、フレーバーの損失が少ない、熱に弱い成分の変化がないといった高品質な製品を提供できるといったメリットを持ちながらも、コストが高い点によりあまり普及していないのが現状です。
そこで新しい凍結濃縮法である一次元凍結濃縮法を用いることにより、凍結濃縮法のコストを大幅に低下させる可能性があります。実用化に向けて、濃縮効率を上げるための基礎原理の解明を行っています。
Q2)将来の進路
卒業後は、カゴメ株式会社に就職する予定です。
Q3)その他一言
学部時代に就職先が決まっていましたが、研究室配属となったときの研究へのやりがいを感じて、修士課程へと進学をしました。先生方のご指導や研究テーマにも恵まれ、結果を出すことができ、学会発表も経験させていただきました。卒業後も研究に携われることになりましたが、進路に迷ったときには、多少遠回りしても自分のやりたい道につながる、道を選んでもいいと思います。
大塚 貴子
修士2年
食品熱操作工学研究室
Q1) 現在の研究テーマ
デンプン食品の調理過程における、食品内部の物質移動について研究しています。具体的には、デンプンを主成分とする小麦粉を使用した通常の麺と、小麦粉の一部を食物繊維等小麦粉代替品で置き換えた麺についての調理の進行に伴う水分保持能力の変化を調べています。MRIを使って麺内部の含水率分布を測定し、可視化できたときは非常にうれしかったです。
また、麺は食感が命とも言われており、この実験でも小麦粉代替品を用いた麺について調べているため、粘弾性などの物性測定もおこなっています。
Q2)将来の進路
東洋食品研究所 (東洋製罐の公益法人である研究所)に就職予定です。
Q3)その他一言
大学院進学へ決めた理由は、さらに2年間幅広い経験を積み、広い視野を持つことを考えたからです。もうすぐ2年間が過ぎますが、一つのテーマを研究する上で、多くの方の考えや意見を聞くことで様々なアプローチ方法を知り得たことが私にとって大きな実りだと感じています。
天貝 一花
博士3年
食品物性学研究室
Q1) 現在の研究テーマ
ヒアルロン酸は化粧品などに多く使われており、主に微生物や鶏冠由来のものが商品となっています。そこで、私はマグロ魚眼中の硝子体からヒアルロン酸を抽出して、その分子形態や特性を測定し、新しい抽出源として魚眼が利用可能か、更には硝子体内のヒアルロン酸の分布勾配について調べています。
Q2)将来の進路
今まで学んできた知識や技術を活かせるアカデミックな方向へ進みたいと考えています。
Q3)その他一言
研究自体は自分との根気比べであり、とても地道な作業の積み重ねですが、研究室内や学会などで出会える人達からたくさんの刺激を受け研究を更に発展させることが出来ました。
また、疑問を発見し、自分の力で解決へ結びつけることが出来たときは達成感を感じました。これらは私にとって、大きな自信となっています。
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