Content-type: text/html Error

Error

ファイルがオープンできません。

[管理用ログインページへ]
  海鷹丸 第41次航海        東京海洋大学  海洋科学部

03月03日(月)
03月02日(日)
03月01日(土)
02月28日(金)
02月27日(木)
02月26日(水)
02月25日(火)
02月24日(月)
02月23日(日)
02月22日(土)
02月21日(金)
02月20日(木)
02月19日(水)
02月18日(火)
02月17日(月)
02月16日(日)
02月15日(土)
02月14日(金)
02月13日(木)
02月12日(水)
02月11日(火)
02月11日(火)
02月10日(月)
02月10日(月)
02月09日(日)
02月05日(水)
02月05日(水)
02月04日(火)
02月04日(火)
02月03日(月)
02月03日(月)
02月02日(日)
02月02日(日)
02月01日(土)
02月01日(土)
01月31日(金)
01月31日(金)
01月30日(木)
01月30日(木)
01月29日(水)
01月29日(水)
01月28日(火)
01月28日(火)
01月27日(月)
01月26日(日)
01月26日(日)
01月25日(土)
01月25日(土)
01月24日(金)
01月24日(金)
01月23日(木)
01月22日(水)
01月22日(水)
01月21日(火)
01月21日(火)
01月20日(月)
01月20日(月)
01月19日(日)
01月19日(日)
01月18日(土)
01月18日(土)
01月17日(金)
01月17日(金)
01月16日(木)
01月16日(木)
01月15日(水)
01月15日(水)
01月14日(火)
01月14日(火)
01月13日(月)
01月13日(月)
01月12日(日)
01月12日(日)
01月11日(土)
01月10日(金)
01月07日(火)
01月06日(月)
01月06日(月)
01月05日(日)
01月04日(土)
01月03日(金)
01月02日(木)
01月01日(水)
12月31日(火)
12月30日(月)
12月29日(日)
12月28日(土)
12月27日(金)
12月26日(木)
12月23日(月)
12月22日(日)
12月21日(土)
12月20日(金)
12月19日(木)
12月18日(水)
12月17日(火)
12月16日(月)
12月15日(日)
12月14日(土)
12月13日(金)


[最新の10件]


ペンギンさん そこのけそこのけ 海鷹丸が通る 2014夏」−目の前のニンジン−
 早朝ひとり成田空港に到着しました。今朝も雪で鉄道が遅れています。いちおう動いているので気にはしません。

 今回は私にとって7シーズン目の「海鷹丸」南極観測航海でした。たぶん来年は8シーズン目があり、誰かが文句でも言わない限り私は4回目の首席研究員になるでしょう。首席の仕事はいろんな顔(仕事)があるかと思います。観測計画のとりまとめや準備の統括責任者、海鷹丸との各種調整責任者、「そこのけ通信」の執筆(広報官)、海氷分布や天気図にもとづく航海中の進路・速力の決定責任者、研究室とブリッジとの連絡係、航海中の燃油消費量の計算係、ホバートでの市民や研究者との交流窓口係、などなど。

 観測中はだいたいひとりで、ブリッジにつながるチャートルームの隅っこのテーブルで仕事をしています。初めて首席研究者をつとめた年はさらに生物グループのリーダーも兼任していましたが、どっちつかずの中途半端な仕事になってしまったため、次の航海から現在の甘糟生物Gリーダーにお願いするようになりました。研究者は担当研究課題のグループ(たとえば生物G)のほか、それとは関係なく時間で行動するワッチと呼ばれるグループに属します。つまりグループでの行動が基本となります。私はいちおう海洋大・極地研共同生物Gの構成員ではありますが、観測中はほとんどひとりでブリッジにいるので、他の研究者と行動することはふつうありません。

 私も誰よりも強いサイエンスに対する興味を持っているつもりですが、上述のようなサイエンスとあまり関わりのない仕事が首席の仕事の大半を占めることはたいへんつらいものです。実際には生物Gの観測のデザインにはわたしの要望をかなり取り入れてもらっているので、ほんとうはありがたいことです。今年はなんとか自分でも採集直後のサンプルを顕微鏡観察するなど、直接研究に関わる仕事を船に持ち込みましたが、どうしても片手間になりがちです。来年度はどうなるでしょうか。

 じつは、来年度航海の話は私たちがフリマントルを出発する前から始まっています。すでに大まかな航海計画や予算の話まで出ています。毎年このように、追われるように研究・航海が計画され実行されていくことは、いろんな意味でとても危険です。観測項目や内容の複雑化・高度化が進むことによって全体を把握することは難しくなってきて、常に勉強しついていかなくてはなりません。しかし、さらにたいへんなのは以前は海洋大だけで行っていた航海に、極地研ほか様々な研究機関から研究者が乗船するようになり(もちろんこれは喜ばしいことです)、組織としても複雑化し南極航海に関与する人間の数はどんどん拡大していきます。研究観測の実践的なスキルも多様で、経験の豊富なものからほとんど初心者まで乗船しますが、彼ら全員が満足するような航海にしなくてはなりません。これまでもそうでしたが、これからさらにオーストラリアとの連携強化も進み、観測計画や報告書も英語になっていくことでしょう。

 と、まあ心配事をならべるとずいぶんたくさんあります。しかし、これからデータの解析を進めていき、今までのデータも含めて研究者みんなから結果が出てきてそれについて議論し、論文が出来上がっていきます。たいていその論文に書かれているのは、分かったことよりこれから明らかにしなくてはならないことの方が多いのが常です。これは研究者にとってはわくわくすることで、目の前のニンジンを食べたらニンジンが増えていた状態なわけで、立ち止まってなんかいられないのです。

 成田空港から毎年この時期この時間に成田エクスプレスに乗車し、車窓に凍てつく田んぼを見ながらいろんなことを考えるのですが、ことしの景色はまた格別です。南極から戻ってきてまた真っ白な風景ですが、やっぱりほっとするものです。来年はどんな風景を見ながら何を考えているのでしょう。

 みなさんには長い間おつきあいいただきありがとうございます。では、またどこかでお会いしましょう。
2014年2月11日(火)

copyright (c) 2005Umitaka