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  海鷹丸 第41次航海        東京海洋大学  海洋科学部

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「ペンギンさん そこのけそこのけ 海鷹丸が通る 2014夏」−誰も知らない海♪−
 東経110度トランセクトでもっとも南の観測点にいます。ここではCTD3本、RMT1+8ネットが2本、音響探査システム、ORIネットなど盛りだくさんで、昨夜到着し今日の午前中いっぱいまで続きます。この観測点周辺ではとにかくザトウクジラ多いです。船の近くまでやってきて船を見に来ているとしか思えない個体もいます。船のエンジンを切って観測をしているときなどはクジラの息遣いが聞こえてきます。アデリーペンギンも泳いでいたり氷の上で休んでいたりするのを見ることができます。

 午後には海氷採集をするため、さらに南に下がり氷縁までやってきました。海氷は海の水が凍ったもので、氷山とは別物です。氷山は、数千年から数万年かけて大陸に積もった雪が氷河として少しずつ海に滑り出したものです。海氷はただの氷といえば氷なのですが、海水が凍る過程において小さな隙間がたくさんでき、その中に微小な植物や動物が暮らしていることが知られています。総合研究大学院大学の院生小島さんや我々は、南極海の生態系における海氷のもつ役割に注目しています。南極海はもちろん年間を通して極寒なのですが、海中の様子は大きく変わります。それは海氷の季節的な消長がひじょうに大きいためです。南極海では、真冬の8〜9月ごろには大陸よりも大きい面積が氷に覆われます。我々がいるインド洋側の海域でもおよそ南緯60度くらいまで氷に覆われますが、真夏の1〜2月には海氷は一部の海域を除いてほとんど融けて無くなります。海が氷に覆われると海中に届く光が乏しくなり、海洋生態系の基礎生産者である植物プランクトンの増殖が制限されてしまいます。そうなると生態系は、食物連鎖のスタートである光合成がなくなるので、冬の間はひっそり静まりかえるほかありません。実際に、ナンキョクオキアミも体を小さくして冬を耐えたり、ある種の魚類は冬の間は深い深度まで潜ってしまったりします。しかし、本当のことを言うと、私たちは冬の南極海については、船で近づくことができないためほとんど何も知らないのです。地球上でだれも知らない海がこんな広がっています。地球儀が近くにあったら、冬季海氷に覆われる南緯 60度の範囲がどれくらい大きな面積か確認してみてください。

 ここまで書いたのですが、ボートを出しての海氷の採取は、強風のため延期になりました。冬季大きく北に張り出した海氷は春から夏にかけて南に後退していきますが、海氷域の北の縁を氷縁とよびます。砕氷船ではない海鷹丸はこの氷縁より南に行くことはできません。氷縁近くまで来て強風がやむのをしばらく待ったのですが、結局この日はあきらめました。しかし、期せずしてこの海域で数十頭のザトウクジラやミンククジラ、シャチの群れに遭遇するなど、この海域の生産性の高さを目の当たりにすることができました。これら鯨類のほか、ナンキョクフルマカモメやマダラフルマカモメ、ユキドリ、アデリーペンギンなどたくさんの海鳥類も観察されました。冬季ひっそりと静まり返る海とは対照的に、夏には生物による祭りの様相を呈します。太陽光の豊富なこの時期の海は植物プランクトンで緑色がかってみえるほどになり、そして、植物プランクトンを餌とするオキアミ類やカイアシ類も活発に再生産し、それを求めてクジラや海鳥が集まるしくみです。短い夏に、それぞれが冬の成長停滞を取り戻すのです。(写真はナンキョクオキアミ。黒っぽくみえるのはお腹いっぱい食べた植物プランクトン。オキアミ類はクジラや海鳥の食物となる)
2014年1月25日(土)

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