海鷹丸 第36次航海   東京海洋大学 海洋科学部
 ● 海鷹丸第36次航海南極海調査概要
 
 「海鷹丸IV」は東京海洋大学海洋科学部付属の練習船です(国内総トン数1,886トン,全長 93 m)。あまり知られていませんが,「海鷹丸U」(当時,東京水産大学練習船)が初めて南極海で観測を行ったのは1956年にさかのぼります。この年,第1次日本南極地域観測隊として南極観測船「宗谷」が初めて南極に向かいましたが,このとき「海鷹丸U」が随伴船として「宗谷」とともに南極海へ向かい,「宗谷」の行動をサポートしました。それ以来「海鷹丸」は4世になりましたが,南極海観測は今回で通算15回目を数えます。この「海鷹丸IV」は2002年度以降だけで,6回の南極航海を重ねています。この南極観測航海は,水産専攻科の遠洋実習航海の一部区間を利用して行われます。今回の航海は11月14日に東京を出航し,途中インド洋でマグロ延縄実習などをこなしながら,12月22日に西オーストラリア州フリーマントルに入港します。研究員29名はここで合流し,観測の準備や補給を行ったあと,12月27日に南極海に向けて出航します。途中観測を行いながら南下し,年が明けた1月1日ごろに南緯60度付近に到達,本格的な海洋観測に入ります。1月28日ごろ主な観測を終え,タスマニア州ホバートに2月1日に入港し,南大洋観測航海が終了となります。研究者は,海洋大の教員・学生のほか,国立極地研究所など9機関から29名が参加します。研究内容は多岐にわたり,化学,物理学,生物学の様々な側面から地球環境変動やそれに対する生態系の応答についてアプローチするものです。近年,北極の海氷の著しい減少傾向が知られるようになりましたが,南極でも大きな環境変動が起こっています。南極における環境変動をモニタリングすることが地球規模の環境変動を予測する上で重要です。水産専攻科の学生は33名で,この実習が修了前の最後の仕上げとなります。専攻科では船舶の運航に関する知識や技術のみならず,海洋学や観測の基礎知識・技術の習得も目指します。そして,この航海では専攻科学生が南極海の観測にも参加します。このように「海鷹丸」による南極海観測は実習生が重要な役割を担うという意味でも世界に類を見ない観測体制となっています。近年,海鷹丸による研究業績は目覚ましく,Umitaka-Maruの名は世界の南極海研究者に知れ渡ってきています。なお,今回の観測航海は「日本南極地域観測事業」の一部としても行われます。

東京海洋大学「海鷹丸」第15次南大洋観測航海主席研究員 茂木正人
(海洋観測支援センター http://www.ooc.kaiyodai.ac.jp/ooc/

調査グループと観測計画

東京海洋大学グループ

1. 海洋大生物グループの観測計画

2. 海洋大化学グループの観測計画

3. 海洋大物理グループの観測計画


極地研グループ
4. 第53次日本南極地域観測隊(JARE53)観測計画
http://www.nipr.ac.jp/jare/research/umitaka.html

JAMSTECグループ
5.観測計画

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