東京海洋大学 ミュージアム機構
マリンサイエンスミュージアム
Museum of Marine Science, Tokyo University of Marine Science and Technology
展示案内

 展示解説:甲殻類 Crustaceans

甲殻類とは、体をキチン質の固い甲で覆い、節のある肢(付属肢)を持つ節足動物のうち、いわゆるエビ、カニ、ヤドカリなどに代表される内肢と外肢の二股に分かれた肢を持つという特徴で括られるグループです。節足動物はおそらく、動物界の中で最も種類数の多いグループで、100万種以上が知られていますが、そのうち、67,000種ほどが甲殻類に含まれるといわれています。
 節足動物は地上、地中、大気中(たとえばウンカやクモ類)、淡水、海中とあらゆる環境に分布するとされていますが、甲殻類はおもに淡水、海中を中心に分布を広げており、陸上の昆虫に対し水中で最も繁栄しているグループです。日本産だけでも9,000種ほどが知られており、また、まだ多くの未記載種(発表されていない新種)が存在することが知られています。
 これら甲殻類のうち、特に大型で5対の肢を持つグループを十脚類とよび、エビ、カニ、ヤドカリ類はこのグループに含まれます。近年、十脚甲殻類の分類は大きく変わりました。かつて前記の3グループに分けられていたものが、現在では鰓の形や産卵の様式から根鰓亜目・抱卵亜目と大きく2グループに分けられ、その結果、エビとひとくくりにされていたグループが大きく2つに分かれることとなりました。

根鰓亜目
 クルマエビ下目 (クルマエビ、ブラックタイガーシュリンプなど)
抱卵亜目
 短尾下目 (カニ類)
 異尾下目 (ヤドカリ、タラバガニ類など)
 コエビ下目 (アマエビ、テナガエビなど)
 オトヒメエビ下目
 イセエビ下目 (イセエビ類)
 ザリガニ下目 (ザリガニ、ロブスターなど)

資料館の展示としては、1階ロビー内と2階講義室には世界で最大のサイズを誇る日本固有のカニ、タカアシガニの剥製が、また2階講義室周辺にはには大型のイセエビ類、オーストラリア産の巨大なオーストラリアオオガニ、また、北太平洋産のタラバガニ類の剥製が展示されています。

[ 土屋光太郎 ]

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